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2017年3月6日第11回修復的司法セミナー


2017年3月6日17:00より本学朱雀キャンパスにて第11回修復的司法セミナーが開催されました。

 当日は,中田友貴氏(日本学術振興会・特別研究員/立命館大学大学院文学研究科・院生)より「取調べ録画映像のピクチャーインピクチャー形式での提示が判断に与える影響」と題した報告が行われました。刑事裁判で提示される被疑者取調べ録画映像のアングルの違いによって生じる,裁判員の判断の差に関する実験結果が報告されました。アメリカの心理学者Lassiterらの研究で明らかになったカメラ・パースペクティブ・バイアス(CPB;注1)が,ピクチャーインピクチャー方式(PinP;注2)を用いる日本独自の提示方式ではどのような影響を及ぼすのかについて比較実験を行ったところ,「PinP方式と1画面単独方式を比較するとPinP方式のほうが任意的に評価される」「PinP方式では被疑者中心よりも捜査官・被疑者が両方写っている映像を見たほうが任意的に評価される」「視線解析を行うと,PinP方式では左上の大画面を見ている割合が多い」ということが明らかになったとのことです。報告後は,「任意性判断」の測定方法や判断に関する質的分析の必要性などの議論が行われました。

注1:Camera Perspective Bias。取調べの様子を(1)被疑者中心,(2)捜査官中心,(3)被疑者と捜査官の両方という3種類のアングルから撮影した映像を見せると,(1)被疑者中心の映像を見た人は,ほかの映像を見た人よりも,被疑者の自白の任意性が高い(自ら進んで自白供述をしている)と判断しやすくなる。

注2:Picture in Picture。画面の一部に別の表示領域を設けることで、1つの画面上に同時に2つ以上の映像を流す手法。日本の刑事裁判では1つの画面を9分割して,左上の9分の4画面を被疑者中心,右下の9分の1画面を捜査官と被疑者が写るように撮影した映像を配置する。

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