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2019年1月25日第41回修復的司法セミナー


 2019年1月25日17時より本学朱雀キャンパスにて,鴨志田祐美弁護士(鹿児島県弁護士会)をお招きし,「大崎事件の『供述弱者』と再審における供述心理鑑定」と題した講演会を行いました。鴨志田弁護士は,本件再審弁護団で事務局長を担当されており,そのご活動を踏まえたご講演をいただきました。

 1979年10⽉15⽇,⿅児島県⼤崎町で被害者のご遺体が⾃宅横の⽜⼩屋で発⾒されました。この事件で被害者を殺害したとして被害者の実の兄弟や,義姉である原⼝アヤ⼦さんが逮捕されました。原⼝さんは⼀貫して否認しましたが「共犯者」の供述によって有罪となり,懲役10年が確定しました。このとき「共犯者」とされた実の兄弟はいずれも知的障がいをもっていましたが,捜査から公判まで配慮がなされることはありませんでした。本件「⼤崎事件」はその後,第1,2次の再審請求を経て,2017年6⽉28⽇,⿅児島地裁での第3次再審請求審において再審開始決定が出されました。

 ご報告では,本件の再審状況や問題点,特に「共犯者」の供述や再審請求審における供述鑑定についてご報告いただきました。再審請求における証拠開示によって明らかになった「共犯者」らの知的能力に関する捜査側の認識,具体的な供述内容をご紹介いただき,「供述弱者」の特性と必要な配慮についてご報告されました。そして配慮を欠いた状態で得られた供述は証拠排除すべきであること,また供述心理分析研究でもこうした供述の問題について研究の必要性が提言されました。

 ご報告後は,供述心理分析の科学性などの議論があり,非常に有意義なご講演会となりました。

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