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2019年5月27日第44回修復的司法セミナー


 2019年5月27日17時より本学朱雀キャンパスにて,平岡義博氏(立命館大学・客員教授)による,「科学的証拠はどこまで信頼できるか?『科学的証拠の信頼性評価法と標準鑑定法の確立に向けて』」と題した講演会を行いました。平岡氏は,科学捜査研究所でのご経験から,科学的証拠の取り扱いについて研究をされています。

 平岡氏は国内での科学的証拠が問題となった事例や,海外の科学的証拠の取り扱いについて米国の鑑定機関を調査しました。その結果,DNA型鑑定,画像鑑定,形態比較鑑定について多くの課題が見いだされ,こうした課題の原因を分析した結果や,対策について,今回,ご報告いただきました。科学鑑定を解剖すると,鑑定事実と鑑定心理が見えてきます。鑑定事実とは,鑑定方法などの鑑定経過,鑑定結果を記した項目です。一方,鑑定心理とは,鑑定結果の表現が鑑定結果に影響する要因で,平岡氏が考案しました。これは鑑定者自身の責任回避衝動(鑑定環境要因,心理的要因)によって生じると考えられます。鑑定事実,鑑定心理の信頼性評価にはブラインドテスト法とアセスメントシート法があります。このうち,ブラインドテスト法は米国で実施されていますが,日本では実施されていません。また,鑑定心理は日本の鑑定者の環境(責任体制や警察組織体制)に起因して生じると考えられます。このような現状を改善するために,証拠品を保管する倉庫の整備,ISO認証,法科学教育が必要であるということが提言されました。 ご報告後は,海外の科学的証拠に関する現状,日本の科捜研の在り方,法教育の実施方法などの議論があり,非常に有意義なご講演会となりました。

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